SSブログ

伐採技術 [山小屋2021]

伐採技術
  2021/5/26

この現場の伐採作業はチェーンソーで切断する手作業で、期待していました近代的な機械化作業ではありませんでした。  伐採工事規模が狭いので高能率の伐採重機を投入するまでもない?のでしょう。それよりも工事費はクラブの60期にも及ぶOBOGからの寄金ですので、安い工事費を希望していました。  全工程4人*1週間?と推測しています。
  
唯一の重機はクラップル付バックホーで集材が主ですが、造材、出荷でも主体作業を担います。勿論、伐採作業の補助作業を熟します。
 伐倒(チェーンソー)作業1名、重機操作1名、トラック運転と造材チェーンソー担当1名、社長の4名。
 社長は作業場までの通路の保全、作業現場の笹刈と造材チェーンソーと全般管理です。

伐採作業
立木を倒す方向に少し押すように抱え込むだけ・・・・
DSC09192.jpg
切断する位置に、倒す方向に三角の切込みを入れる
DSC09211.jpg
反対側の僅かに高い位置に切込みを入れる    
DSC09227.jpg
この切込みの度合いが重要で、この段階で樹は自立している。
頃合いを見て、作業者の指図で、重機で倒す方向に押し出す。 
(重機がいない場合は倒れ込むまでクサビを打込む)
倒れる際に、三角形の切込みの二面が重なる状態で、未切断の部分がテコの原理で自重で剪断される。
 且つ、倒れる位置を固定できる(これがあるので、作業者の安全が確保できている)
DSC09234.jpg

伐採作業を遠景で見ると・・・・
樹高20mを超える杉の大木の伐採
DSC09074.jpg
DSC09081.jpg
DSC09082.jpg
・最初は静寂のまま倒れ掛かる。
・落下直前に枝葉を折る音が ベキベキ と。
・次の瞬間に ドシン!! と地響き。      
迫力満点で、見飽きることの無い瞬間である。

その切株は・・・
DSC09246.jpg
切断した三角形の切込みを載せてみる・・・
DSC09300.jpg
未切断部分で剪断跡が起こっている。

胸高さφ600mm、切断径はφ1000mm、最高樹高23m にもなる大樹も伐採します。

   ☆

一日の作業が終わり、山小屋に一人になってから・・・・
DSC09286.jpg
この切株に座り、この皆伐工事の今迄の一部始終を思い巡らせると共に、今までの山小屋と共に成長してきた樹木に感謝しながら、ビールで乾杯!!

飲みながら考えたこと・・・・
伐採工事施工の社長との会話の中で「森から笹薮にすると熊が出るよ」が気になって、次の課題が生まれた? と・・・・。 
でも、次の日の会話で「小屋から近いから大丈夫だよ」と、慰めてくれました。
「残飯は全量持ち帰り」の原則を徹底しておいてよかった。

   ☆      ☆
nice!(5)  コメント(0) 
共通テーマ:旅行